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茨城大学演劇研究会 稽古場日誌

茨城大学内にある演劇サークル、演劇研究会・通称「演研」の稽古場日誌です 日々の稽古の様子や、公演の風景などをお届けします

「カタシロRebuild」のお話

 茨城大学演劇研究会二年の菅ノ澤寧音と申します。茨苑祭期間の稽古場日誌は2回目ですね。こんばんは。この度、茨苑祭の演目の一つである「カタシロRebuild」の演出を担当させていただくことになりました。情報公開がされたので、やっと大々的に言えるわけです。

 「カタシロRebuild」は、TRPGのシナリオが元になった舞台です。こちらを演目の一つとして発表するにあたり、なぜ「カタシロRebuild」を演目に加えるに至ったか、そしてTRPGと演劇に対する想いを、この場をお借りして少しお話したいと思います。


 演研の皆さんには「私がやりたいだけです!!」とお話ししていますが、(勿論それも本音なのですが……)個人的に、色んな考えがある上で企画をしています。ぜひ演研メンバーの方にも、もちろん公演を楽しみにしてくださっている方にもお読みいただければと思います。そして、今回の「カタシロRebuild」をきっかけに、TRPGに触れる機会がありましたら、ふとこの文章を思い出していただければ嬉しいです。


 そもそもTRPGって何?という方、多いと思います。初めて聞く方も、最近は名前だけでも聞いたことがある方が多いのではないでしょうか。「カタシロRebuild」の元になったクトゥルフ神話TRPGを説明するにあたり、昨今のTRPGブームを牽引しているむつー様の説明を引用させていただきます。


“クトゥルフ神話TRPGとは

プレイヤーが自ら作ったキャラクターをアドリブで演じながら、巻き起こる様々なミステリーを乗り越えていくゲームである。”


 クトゥルフ神話TRPGの「クトゥルフ神話」の部分が、このミステリーにあたります。

 補足説明のようにはなりますが、TRPGとは、台本も練習もない、その場にいるゲームマスターとプレイヤーのみで、一度きりの物語をつくりあげていく遊びであると、私は考えています。「アドリブで演じる」という部分は即興劇と非常に近いものがあります。

 現在は舞台化、アニメ映画化も企画されるなど、本当に色々な遊び方、楽しみ方があるのがTRPGです。この「形を変える」という部分に、惹かれるものがありました。

 

 ご存知かもしれませんが、現在私達は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、対面での活動が難しくなっています。舞台での演劇が出来たとしても、お客さんを入れる公演となると、PCR検査、機材の設置、大学の許可などなど、いくつもの壁が立ちはだかるようになってしまいました。

 このような事情を受けて、「こんな状況だからこそ出来る演劇はないのか」と、悶々と考えるようになりました。そこで拝見したのが、舞台「カタシロRebuild」。クトゥルフ神話TRPGのシナリオである「カタシロ」が元になり生まれた舞台でした。登場人物の対話によって形作られていく物語、そして人によって台詞や結末すら変化するという、今までの舞台には無かった、TRPGならではの面白さを取り込みながらも、一つのエンターテイメントとして完成されている作品でした。演劇もTRPGも、既存の形に囚われる必要は無く、人を楽しませるためならいくらでも変化していいのだと思い知らされました。


 そこから同期たちと様々話し合い、TRPGを盛り込んだ演劇をやりたい!カタシロRebuildをやりたい!という話になり、現在に至ります。ディズム様はもちろん、同期、サークルの方々がいなければ成し得なかったことです。この場で改めて御礼を申し上げます。 


 私は、TRPGの第一線を走る活動者様たちのように、劇的なものをつくれるわけではありません。結局TRPGやりたかっただけじゃないの?自己満足なんじゃないの?と言われればぐうの音も出ません。しかしそれでも、誰か一人が「面白い」と感じる作品ならば、どんなものであれ、そこに価値は生まれると思います。そして誰か一人に届けば、その後ろにいる沢山の人に届く作品になるんじゃないかと思います。


 まずはプレイヤー(マコト役の方)に楽しんでもらう!そしてあわよくば見てる人にも楽しんでもらいたい!そんな想いを抱えて挑みました。



 思考し、対話する物語、カタシロRebuild。 

原作がクトゥルフ神話TRPGのシナリオを舞台化したお話です。練習から本番まで、全てオンラインで行いました!

 11月13日、ぜひご刮目ください。

 

 

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category: 2020年春公演

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